ナチュラルウッド　　『ナチュラルウッドのすすめ』

最近は天然木に樹脂などを混ぜた 『人工木材』 やアルミ製の木調ラッピング塗装を施した製品が増えてきてます。 　　　
時代的にもローメンテナンスの風潮が高まってきており、こういった製品が出だしたときは『これからは人工木やアルミラッピングの時代になるな』と思っておりました。 　　　
　　　
それから10年ちょっとが経ち、フェンスやデッキ、カーポートの経過を見ているうちに『ナチュラルウッド』がまんざらでもなく、それ以上の場合もあるのではと考えるように、なりました。 　　　
　　　
それはなぜか？ 　　　
　　　
ナチュラルウッド は『応力』が優れている。 　　　
　　　
北海道や雪の多い地域で雪に強いか？という不安があると思います。 　　　
ナチュラルウッドは重たい雪によってしなったりしますが、雪が解けると元に戻る性質があります。 　　　
これが『応力』です。 　　　
　　　
アルミやスチールにはこの『戻る』という応力はほとんどないので、曲がったままになる場合が少なからずあります。 　　　

ナチュラルウッド は『雪で圧迫されにくい』。 　　　
これはナチュラルウッドが持つ性質の中でも大きいと思います。 　　　
　　　
雪が積もったフェンスやデッキを見てみると、雪と製品の間に若干の『隙間』が生じていて、圧迫を防いでいます（１〜２cm）。その若干の隙間で空気を循環しつつ雪で保温にもなります。 　　　

こうした、優れた性質を持つ『ナチュラルウッド』ですが、きちんとした造り方の基本を知らずして作ってしまうと、すぐに壊れたり腐りやすくなったりします。

その基本とは、 　　　
・材質での保護　　〜腐りにくい素材 　　　
・工法での保護　　〜水が溜まりにくい工法 　　　
・仕上での保護　　〜紫外線や水、虫から守る 　　　
この３つのバランスがとても重要で、常にこれらを心掛けて施工しています。 　　　

ナチュラルウッドのメンテナンスとアフターケア 　　　

また、施工後のケアですが、ナチュラルウッドの場合はどうしても塗り直しという『メンテナンス』がついて回ってきます。周期は上面は2〜3年、側面は3〜8年に一度再塗装をお勧めしております。 　　　
　　　
ご依頼いただいても良いのですが、出来ればお客様ご自身で行った方が費用もお安く済み、点検にもなります。

欧米では『ナチュラルウッド』がとてもオシャレでECO（植林 　
システムがきちんとしている）な素材として活躍しています。 　
　　　
そしてそのメンテナンスは、大人がお子さんと一緒に行う 　　　
ことが多いそうです。その際に、 　　　
『こうしてメンテナンスしながら、永く使うことが、 　　　
地球のためにもなるんだよ』 　　　
という趣旨のことを説明して体験させていると 　　　
聴きます。 　　　
　　　 　　　
こうして永く受け継がれていくナチュラルウッドは 　　　
ただのナチュラルウッドではなく、 　　　
家族の思い出のこもった語れる庭の思い出の一つとなります。

一方で、人工木材やアルミ・スチールは基本的に塗り直しの必要はありませんが製品も汚れてきます。 　　　
製品を永く使おうとした場合、汚れは腐食のもとにもなるので水洗いや洗剤を使った掃除は必要 　　　
かと思います。 　　　
　　　
また、製品のネジが緩んで外れたりしていないか？風や雪で破損などはしていないか？などの点検は安心して永くお使いいただくためにもご自身でも見ておいたことに越したことはありません。 　　　
そういった意味では、今は主流の『ローメンテナンス』は『ノーメンテナンス』ではなく、ちょっとした点検は必要という事として受け止めた方が良いと思います。 　　　
　　　
施工した数年後の部材の供給体制に関しては、ナチュラルウッドの場合は安定した規格（国際規格やJISなど)がありますので簡単になくなるものではありません。パーツの破損があっても安心して交換可能です。 　　　
　　　
一方、人工木材やアルミ・スチールの部材にはメーカーの一定サイクルがあり10年くらいで商品が変わることが多く、一部のパーツの破損などで総取替えになる可能性も否めません。 　　　

最後に施工価格は、ナチュラルウッドでウッドデッキを造ろうとした場合に比べて、人工木材は2〜3倍くらいの費用が掛かります。 　　　
　　　
弊社の「ナチュラルウッド」は安定供給されていて、強度と応力に 　　　
優れ、住宅の構造材としても使われているSPF材（ツーバイ材）を使用しています。 　　　
　　　
このあたりも踏まえて考えていくと、弊社がナチュラルウッドをおすすめしたくなる理由がお分かり頂けると思います。